中国・比亜迪（BYD）とスズキは29日、軽自動車の電気自動車（EV）を初めて公開した。軽自動車は日本の独自規格で新車販売の4割を占める。航続距離で制約のあるEVは軽自動車と親和性が高い。日本はEVの普及率が先進国で最も低く、BYDの価格は補助金と合わ ...

中国・比亜迪（BYD）とスズキは29日、軽自動車の電気自動車（EV）を初めて公開した。軽自動車は日本の独自規格で新車販売の4割を占める。航続距離で制約のあるEVは軽自動車と親和性が高い。日本はEVの普及率が先進国で最も低い。各社は軽自動車にEVのけん ...

日本経済新聞によると、中国の電気自動車大手BYDとスズキが29日、軽の電気自動車を初めて公開し、日本のEV市場の新たな転換点を予感させた。 30日に開幕した「ジャパンモビリティショー 2025」で、BYDアジア太平洋地域販売責任者のリュウ・ガクリョウ ...

「生活の足」として広く乗られている軽自動車。今はガソリン車が主流だが、来年度にかけて国内外のメーカーが 電気自動車 （EV）タイプの新車を相次いで投入する。各社は、EV普及の足がかりになるとの期待と価格競争の過熱への懸念が相乗りしている。

BYDの『軽自動車EV』がジャパンモビリティショー2025に登場しました。車名は『ラッコ（RACCO）』です。まだプロトタイプですが、実車は市販車と見間違うほどの仕上がりでした。桃田健史がレポートします。

中国のEV大手BYDが、ジャパンモビリティショー2025でワールドプレミアする軽EVのボディがチラ見せされた。海外ブランドが軽規格に本格参入するのは極めて異例で、価格次第では日本市場の勢力図を塗り替える可能性もある！文：ベストカーWeb編集部／写真： ...

この場で初公開となる車両も多いなか、海外メーカーとして異色の注目を集めているのが、中国のEV大手BYDが日本市場向けに投入する軽自動車規格のEV「RACCO（ラッコ）」だ。2026年夏の国内発売を予定している。

会見では、日本市場への中国勢の参入とそれに伴う価格競争に関連し「勝算はあると考えているか」などといった質問が出た。鈴木社長は「利益なき事業の繁栄はない。利益なき競争は何のためにするのか」と述べ、価格競争からは一線を画す考えを改めて示した。

先行公開イベントでは中国のEV大手、比亜迪（BYD）が日本向けに開発した軽EVや、トヨタ自動車の人気車種「カローラ」で初となるEV対応モデルなどが公開された。消費者に身近な車種にEVが投入され、競争の主戦場となりそうだ。

だが、機能の厳選、徹底した軽量化、それによる低価格化といった努力の方向性を考えると、むしろ同社の軽自動車ビジネスの源流ともいえる「アルト」の再定義と言ったほうが当たっているように感じられた。車高が高いのは床下にバッテリーを積むBEVパッケージングによるものであろう。

時計の針を少し戻すと、2010年代初頭に三菱「i-MiEV」と日産「リーフ」が登場した頃、EVは先進的なクルマだが価格・満充電での航続距離・インフラ整備という3つの課題に対するハードルが高かった。

とくに、市街地での利用がメインのユーザーであれば、一充電走行距離で295kmもあれば十分と感じる人も一定数いるはずだ。まだまだ国内では販売面で苦戦中のBEVだが、今後の動向に注視したい。