第二次世界大戦終結後のニュルンベルク裁判、東京裁判の系譜を受け継ぎ、2002年に設立されたオランダ・ハーグに拠点を置く国際刑事裁判所(ICC)。戦争犯罪や人道に対する犯罪を行った個人を処罰する世界初、唯一の裁判所のトップを務めるのが赤根智子さんだ。『 ...
2000年5月3日に発生した「西鉄バスジャック事件」では、佐賀発福岡天神行きのバスが、当時17歳の少年に乗っ取られ、1人が死亡、2人が重傷を負った。 犯人の少年は、匿名掲示板「2ちゃんねる」が開設されて間もない頃、「キャットキラー」という固定ハンドルネームを用いて書き込みを行っていた。 そして事件当日には、掲示板に「佐賀県佐賀市17歳ネオむぎ茶 ヒヒヒヒヒ」と書き込んで家を出ている。 事件直前、少 ...
刑事裁判官としてエリートコースを歩み、現在は日大法科大学院で刑事訴訟法を講じる藤井敏明さんが今年3月に発表した。裁判官による被告人の保釈の判断が、不当な拘禁を禁じた憲法に反する運用になっていないか――。そこには、古巣と過去の自分を省みる言葉が記されて ...
性同一性障害の当事者が戸籍上の性別変更を求めた審判で、札幌家裁は10月、手術なしでの性別変更を認めた。現行法が求める「外観要件」を憲法違反と判断したもので、法律の生みの親である故・大島俊之氏の理想がようやく実現に向かっている。 “白ブリーフ判事”こと元裁判官の岡口基一氏は、この「性別変更で手術要件を違憲判断」について独自の見解を述べる(以下、岡口氏の寄稿)。 手術の「強制」は人権侵害だ!法律家が社 ...
韓国で非常戒厳が宣布されたのは昨年12月。そこからは尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の弾劾をめぐる混乱が長く続き、韓国政府はその機能を大きく失った。戒厳令の翌月に発足したアメリカのトランプ政権が「報復関税」措置を発表し、世界中に困惑が広まるなか、韓 ...
【読売新聞】 安倍晋三・元首相が2022年、奈良市で演説中に銃撃されて死亡した事件の裁判員裁判で、妻の昭恵さん(63)が被害者参加制度を利用することが複数の公判関係者への取材でわかった。出廷はせず、代理人が法廷で、昭恵さんの思いが記 ...
「紀州のドン・ファン」として知られた故野崎幸助さんの全財産を自治体に寄付するとした遺言書の真偽が争われた訴訟で、大阪高裁は9月、遺言書は本物と認定。兄弟姉妹の訴えを棄却した。 筆跡鑑定3通を退け、裁判官が目視で判断した事件となった。 “白ブリーフ判事 ...
部会の議論は4月にスタートした。1966年の静岡県一家4人強盗殺人事件で再審無罪が確定した袴田巌さん(89)の姉、ひで子さん(92)らへのヒアリング後、事務局の法務省がまとめた14の論点に沿って、計5回の非公開会合で意見を交わしてきた。
安倍晋三 元首相銃撃事件で殺人などの罪に問われた山上徹也被告(45)の裁判が28日、奈良地裁で始まります。かつて社会を揺るがした オウム真理教 事件など、多くの裁判を傍聴してきた ジャーナリスト ...
現在進行中の様々な捜査、聴聞会、裁判、社会的討論の意義は、単なる内乱に関与した者に相応の罰を受けさせるという応報的な正義の具現化にとどまらない。さらに、それは民主主義と人権、憲法が韓国社会の神聖な不可侵の約束であり、それを攻撃したりその攻撃に同調した ...
ドナルド・トランプ米大統領は就任後、前任のジョー・バイデン政権が行った政策を次々と覆そうとしている。バイデン前大統領が任期中に実施した特別恩赦もその一つだ。ただし、米国憲法上、大統領による恩赦権の行使を取り消す手段は存在しないため、「トランプ大統領と ...