さらに東ティモールのASEAN加盟は、米国とその同盟国が東ティモールの地理的優位性を戦略的に活用する試みを複雑化する可能性がある。特に「太平洋強化計画」を通じてこの戦略を推進してきた豪州は、東ティモールを中国軍がダーウィンに向かう途上の障害物とすることで、対中戦略に深みを増す存在と見なしてきた。