朝比奈:先生の本で「スピリチュアルペイン」という言葉を知りましたが、私が救急病院で働いていたときに感じていたのはそういったものなのかもしれないと思いました。過酷な勤務でしたが、体はまだ元気で、経済的にも社会的にも問題がなく、仕事に一生懸命取り組んでいたのに、何か苦しかったわけです。「こんなに苦しいのなら、いっそのこと」と思い詰めた時期もありました。