議会人は戦時下では、全くの無力であった。軍事が統治権(立法、行政、司法)を支配しただけでなく、この国の文化、伝統、生活環境、さらには国民意識に至るまで、すべてが戦争賛歌のために動員され、そして解体同然の危機にまで及んだのである。
日本の戦争指導には、いわば政治家はほとんどと言っていいほど関与していなかった。つまり議会人は蚊帳の外に置かれていたのである。政治家の回顧録や回想記を読むと、その傍観者ぶりには驚かされる。実際、日本は軍事クーデターによって軍事指導部が政権を握り、戦争政 ...
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