関東大震災は近代日本史の方向を初めて明確に示すかたちになったと言い得る。どういう意味かというと、目に見える形の変化を余儀なくさせた。同時に、目に見えない変化(人心の変化といってもいいのだが)を促した。 それが現実に目に見える形になる ...
「女流文学」という言葉が死語になって久しい。ここで言うのは王朝時代のそれではなく、戦前から平成中期まで、近代日本文学史に刻まれた女性作家たちの歩みだ。今年でデビュー40周年を迎えた山田詠美の特集「『女流』の矜持、文学の倫理」(文芸)は、かつて存在した ...
「人物」は、時代によって呼び出される。世界に対して何事か時代が求める役割を果たす人間、それを「人物」とするならば、現在43歳の先崎氏は、まさに今日の日本が必要として呼び出した「人物」である。 では、その役割は何か。『維新と敗戦』と ...
日本初アバターで通学できる通信制高校『サイバー学習国』の冬休み特別授業をORICON STYLEで開講。今回、デーブ・スペクターが、近代日本史(カルチャー)の授業で講師を担当。実際に、『サイバー学習国』に体験入学した様子やお得意のダジャレを交えた ...
北海道出身の評論家で 日本総合研究所 会長の 寺島実郎 さん(78)が28日、 札幌市北区 の北大学術交流会館で講演会を開いた。 札幌市 教委主催。「世界史の中の北海道」をテーマに、北海道が取るべき針路について語った。
次に軍法会議録の意義の一例を具体的に書いておくことにしよう。『Wedge』(2021年9月号)に載せた宮城占拠問題のことを挙げておくとよいだろう。二・二六事件をめぐる大きな謎に青年将校はなぜ宮城占拠をしなかったのかということがあった。事件に ...
近代日本史を検証している故もあってか、いくつかの研究会や団体、学会などに関わっている。そうはいっても関心の薄い研究会からは、次第に足が遠のく。しかしこの10年余、一貫して関心を持ち続けている研究会に、「米欧亜回覧の会」がある。
『少年日本史』という本がある。1970年11月時事通信社から刊行された。その後、皇學館大学出版部から同名で、また1979年には講談社学術文庫の一冊として『物語日本史』と改題の上で刊行されたこの本の著者は平泉澄である。1895年2月生まれの平泉は、1970年11月当時ですでに75歳、「児孫への最後の贈物、つまり遺書」のつもりで書いたとは本人の弁である(講談社学術文庫版、上巻「序」、5頁)。平泉が没し ...
高市早苗 内閣が発足し、憲政史上初の女性の首相が誕生しました。私たちは「初の女性首相」をどう捉えるべきなのでしょう。 政党内閣 制の研究で定評が高く、2010年代から市川房枝にも注目してきた政治学者の村井良太さんに、日本の歴史における「今」と「これから」について聞きました。
安倍晋三元首相銃撃事件の審理が28日、奈良地裁で始まった。戦後初めて首相経験者が殺害された「テロ」はどう裁かれるのか。
「痛み」や「冷え」「疲労」「鬱」などの主観的な身体経験が、社会や医学の制度とどのように交差しながら構築され、変化してきたのかを分析対象とする。 構成は五部からなり、「苦痛の伝統」「身体美と競争」「視覚の近代化」「身体化と抵抗」「心の ...
1950(昭和25)年、細川家16代当主・細川護立によって設立された永青文庫。同館の看板作品である菱田春草《黒き猫》をはじめ、近代日本画の名品を紹介する展覧会「永青文庫近代日本画の粋―あの猫が帰って来る!」が開幕した。 近代日本画史を代表する猫は?