役者絵の大首絵を美人画にするという発想 とはいえ美人画の歴史の中で「蔦重―歌麿」が最初の美人大首絵の発案者、創始者というわけではない。『喜多川歌麿』で浅野秀剛は美人大首絵の嚆矢を指摘している。 「宝暦7年(1757)ころ刊行の洒落本、 普 ...
歌麿の美人大首絵で持ち直し、書物問屋も始めた蔦重は、年が明けて身上半減から店を立て直す。歌麿の新作、江戸の看板娘を描いた錦絵も大評判となり、看板娘に会いたい客で各店は繁盛。江戸の町も活気づく。 そんな中、てい(橋本愛)は蔦重に「子が ...