『少年日本史』という本がある。1970年11月時事通信社から刊行された。その後、皇學館大学出版部から同名で、また1979年には講談社学術文庫の一冊として『物語日本史』と改題の上で刊行されたこの本の著者は平泉澄である。1895年2月生まれの平泉は、1970年11月当時ですでに75歳、「児孫への最後の贈物、つまり遺書」のつもりで書いたとは本人の弁である(講談社学術文庫版、上巻「序」、5頁)。平泉が没し ...
鉄道開通…近代化モデルが今の日本の低迷の要因か?(提供:MeijiShowa/アフロ) 日本は、この30年混迷し、低迷してきている ...
遊就館(東京都千代田区)は、近代史に特化した戦争博物館だ。近現代史研究者の辻田真佐憲さんは「この施設で示されている歴史観には気になる点がある。例えば、『満洲事変とその後』と題された解説パネルでは、日本側の積極的な行動という側面が ...
万国博覧会(万博)は19世紀に欧米で始まった。その時代の最新技術や芸術が紹介され、国際ビジネスの舞台となった。本書は幕末から万博に参加した日本が外貨獲得のため茶を米欧に売り込み、「茶道」を世界に広めた歴史を描く。 日本は1867年パリ万博で ...
歴史上には様々なリーダー(指導者)が登場してきました。その なかには、有能なリーダーもいれば、そうではない者もいました。 彼らはなぜ成功あるいは失敗したのか?また、リーダーシップの 秘訣とは何か?そういったことを日本史上の人物を事例に ...
今やすっかり人気キャラクターとなったハニワと土偶が、近代美術史のなかでどのような捉え方をされてきたのか。展覧会「ハニワと土偶の近代」が東京国立近代美術館で開幕した。 人気キャラ化した古代遺物 古の地層から出土するハニワと土偶は、太古 ...
人間の内面の奥深くに迫る日本の近代文学は、明治半ばから後半に誕生しました。ここでは日本近代文学の歴史を、時代を代表する一冊とともに“ざっくり”ご紹介します。 参考:『名著入門』平田オリザ/著朝日新書 【明治初期】森鷗外、樋口一葉 ...
今日では、結核という病が話題になることは少ない。だが、戦前期や戦後初期には、結核は死因の第一位から三位を占める深刻な国民病だった。感染を広げないよう、発症した患者は隔離されることも多かった。一般社会から切り離され、死に向き合わ ...
経済史の学術書といえば、門外漢には数値・数式・図表ばかり、複雑難解・無味乾燥と感じることも少なくない。そんな中で、著者の描き出す企業経営史は、あくまで人間の歴史にある。固有個別の人名を特筆し生涯を跡づけ、その個性をさぐり事業を精細 ...
盛況を博す大阪・関西万博で、古代ローマ時代やルネサンス期の美術作品を展示するイタリア館がひときわ注目を集めている。この人気ぶりを、専門家はどう見ているのか。西洋美術史を研究する学習院大学の京谷啓徳教授に、イタリア美術、ルネサンス ...
ラムネ瓶の中でキラキラ輝き、カラコロと音をたてるビー玉は、清涼感を与えてくれる。私はビー玉に魅了されて収集を始めて約30年。日本のビー玉の意外な産業史に注目し、海外の愛好家が交流するフォーラムで情報を発信している。国内では珍しい ...
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